岡山県医師会主催「産業医研修会」で発表しました
2018/3/26
平成30年3月4日に三木記念ホールにて行われた研修会で「職場巡視」をテーマに発表させていただきました。
私は岡山産業保健総合支援センターに相談のあった企業の安全衛生担当者の方から職場巡視を依頼されることがあります。今回は製造業を中心とした職場巡視のポイントについて、労働安全・衛生コンサルタント、作業環境測定士の立場と視線で提案しました。
主な内容は…
- ①労働安全衛生法管理体制について(安全管理者・衛生管理者・5S・産業医・作業主任者)
- ②年間安全衛生計画を作成しているか(受動喫煙防止対策は一定の条件を満たせば補助が受けられる)
- ③安全衛生委員会(毎月1回以上開催、ストレスチェックに関する項目が追加、労働者への議事録周知、会社側と労働者側委員の数は同数か)
- ④労働安全衛生法 第88条の届出(局所排気装置等・ボイラー、クレーン、エレベーター、動力プレスほか)
- ⑤作業環境測定の実施(正しい評価が行われているか。健康診断結果との比較を行い、個人ばくろ濃度測定の必要性)
- ⑥健康診断の実施(一般健康診断、特殊健康診断、行政指導されている健康診断等)
- ⑦法令で定められた掲示物等は十分か(作業主任者の氏名、職務、有害物質について等)
- ⑧リスクアセスメントの実施状況(危険作業、化学物質、労働者の理解)
- ⑨作業手順書(安全衛生に関する留意点や必要に応じた手順書の改定)
- ⑩作業者教育、管理・監督者教育(雇い入れ時の教育・特別教育・職長等の教育・熱中症予防教育など)
- ⑪安全通路、柵、安全カバー、転倒防止、安全装置、労働安全衛生保護具等について
- ⑫不安全状態(不衛生状態)、不安全行動(不衛生行動)への注意喚起
- ⑬インシデント、不適合に対する是正措置(PDCAサイクル、労働安全衛生マネジメントシステムのISO規格化について)
- ⑭備えておきたい書籍の紹介
近年新築された三木記念ホールはステージもさることながら座席が特に素晴らしい会場でした。今回の研修会は、私自身も他の講師の方々の講演が大変勉強になりました。
プログラムも参考までに載せておきます。産業医研修会プログラム(PDF)(2018年3月4日)